火星の人とは、火星人の話ではなく、火星探査の際に事故で火星に取り残された人の話だ。結構読み応えのある物語のようで、文庫本なのに1,296円もするのだった。ジョブズの次はこれかなと思っているが、このように原作者が外国人の場合、登場人物も当然カタカナの方ばかりで、読み進めていくに従って段々誰が誰か分からなくなってくる。これはスティーブジョブズも例外ではなく、超有名で本人の顔が思い浮かぶ人を除いては、もはや頭の中はぐちゃぐちゃになりかけている。多分この火星の人も読み進めていくとそうなるのは目に見えている。
この火星の人の話を聴いて、真っ先に思い浮かんだのは、哀しいジャミラの物語。ウルトラマンの第23話「故郷は地球」の怪獣?なのだが、怪獣と言うには悲し過ぎる話である。この話も確か宇宙に置き去りになった人の話で、最終的には怪獣のようになってしまって、地球人に復讐することが目的になってしまう。これを天才実相寺昭雄監督が撮ったものだからたまらない。子供向けとは思えないクオリティに仕上がっている。同じような結末だったら嫌だなあと思いながらも、ラジオではそんな紹介はしていなかったので、安心している。
また、映画化も検討されているようで、かなり注目されている作品なんだなと感じた。いつもはこんな時間にラジオを聴けるはずもなく、今日たまたま聴いて知ったこの本との出会いは何だか運命的なものを感じるので、ぜひ読んでみたいと思っている。
関係ないが、火星人と聞いて連想するのは、キノコの形の頭をした、タコのような宇宙人に決まっているのは、何故だろう。DNAにすり込まれているのか、怖い話である。
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